調理された鶏肉を食べるときに、うっすらピンク色が残っていると不安になりませんか?
たとえば鶏ももの唐揚げ。
しっかり油で揚げたはずなのに、中身を見てみるとピンク色や赤い色が見えたりします。
鶏肉や豚肉は牛肉と違って、生焼け状態だと食中毒を起こすとはよく耳にする話です。
そこで今回は、
『鶏肉もも肉が加熱してもうっすらピンクで赤い!食べてしまっても大丈夫?』と題して、
みなさんの疑問にお答えしたいと思います!
それでは、さっそく参りましょう!
【この記事でわかること】
・鶏肉もも肉が加熱後にピンクで赤い理由
・加熱後ピンクで赤い鶏肉ももは食べてもOK?
・生焼けかどうかの見分け方
どうして鶏肉もも肉は加熱してもうっすらピンクで赤いの?
引用元:名医のTHE太鼓判|TBSテレビ
では、鶏もも肉の中身が過熱後にピンクもしくは赤い色になるのは一体なぜなのでしょう?
それは鶏肉に含まれるミオグロビンというたんぱく質が、加熱により変色し、ピンク色になったり赤くなるからです。
ミオグロビンは、鶏肉だけでなく肉全般に含まれているたんぱく質。
ある料理のサイトでは、
上記のような説明があり、ピンク色になるのは熱に強いたんぱく質が残ったために起こるのが原因のようです。
なので、鶏肉の場合は、加熱すると全体が灰褐色になるものの、熱に強いタンパク質が残っていると薄いピンク色になります。
牛肉や豚肉や鳥肉の生肉の色が異なるのは、このミオグロビンというたんぱく質が含まれる量の違いによります。
引用元:朝日新聞デジタル
上記は牛肉の画ですが、加熱すると灰褐色になるのは基本的にどの肉も同じです。
では、このピンク色もしくは赤色に見える肉は、食べても問題ないのでしょうか?
次の章で、明らかにしています。
鶏肉もも肉は加熱後うっすらピンクで赤いけど食べてしまって大丈夫?
それでは、加熱後のピンク色や赤い色の鶏肉は食べても大丈夫なのでしょうか?
結論としては、中心部分が白色で、外側がうすいピンク色になっているものは、食べても大丈夫です!
ですが逆に、中心部分がピンク色になっているものは、火が通っていない可能性があるので、注意しましょう。
ある唐揚げ専門店のサイトによると、
上記画像の右の写真のように、全体が淡いピンク色ではなく、中心部分がピンク色のものは、食べてはいけないという注意喚起がなされています。
もう少し大きな画像を載せると、
引用元:Yahoo!知恵袋
上記写真を見てもわかるように、中心部分がピンク色のものは、火が通っていないと考えたほうがよいでしょう。
鶏肉に含まれるタンパク質は、60℃から凝固し始め、80℃で白くなり、最終的には、鶏肉の中心部分が赤から白に変わります。
そして、全体が白くなった後、ミオグロビンの反応で淡いピンク色に変色します(これをピンキング現象と言います)。
なので、中心がピンク色になることはまずありません。
引用元: シュフーズ
上記の生活情報サイトでも、食べてもよい鶏肉のポイントがまとめてありました。
全体がピンク色なのは、タンパク質以外にも餌によって肉質であったり、肉に使用された添加物が原因となることもあるようですね。
また、骨付きの鶏肉の骨周りにある赤い肉も食べて大丈夫です。
画像を見てみると、
引用元:コープこうべ 商品検査センター
上記のような、赤い部分は脊髄液が染み出た部分であり、コラーゲンや旨味が豊富にふくまれているため、むしろ身体に良いのだそう。
なので、中心がピンク色になっている肉以外は、安心して食べてもよいみたいですよ!
加熱後に食べてしまっても大丈夫かどうかの見分け方
では、加熱後の食べれる食品の見分け方をご紹介したいと思います!
肉汁の色を確認する
まず爪楊枝か何かで肉を刺し、透明の肉汁が出てきたらOK
赤い色の肉汁が出てきたら生焼けの可能性が高いです。
引用元:天国に一番近い個人旅行
上記画像はレバーの写真ですが、鶏肉の焼け具合を確認するのにも有効です。
切り口の断面から確認する
断面の色から判断する方法もわかりやすいです。
たとえば、ハンバーグの場合。
【生焼けの#ハンバーグ は危険です!】ハンバーグなどのひき肉製品を生焼けのまま食べると、腸管出血性大腸菌 (#O157 など)による #食中毒 の危険性があります。中までしっかり加熱されたものを食べましょう。#お肉はしっかり焼いて食べようね
■詳しくはhttps://t.co/YPdIdYeJyt pic.twitter.com/ql2zBZeira
— 厚生労働省 (@MHLWitter) August 27, 2021
鶏肉と同じのように中がピンク色だとダメです。
鶏肉の生焼けを防ぐ方法
鶏肉の生焼けは、
・常温に戻してから調理する
・肉を小さくカットする
これらの方法が有効です。
特に常温に戻す方法は、鶏肉は冷たいままだと中心に熱が通るまでに時間がかかってしまうので、常温にすると火が通りやすくなります。
冷蔵庫から取り出して、約30分ほど置いておくのが良いです。
鶏肉の生焼けは、注意しすぎてもしすぎることはないので、上記の方法を試しながら、ぜひ対策をしてみてください!
まとめ
今回は、『鶏肉もも肉が加熱してもうっすらピンクで赤い!食べてしまっても大丈夫?』について取り上げました。
鶏もも肉がピンク色なのは、たんぱく質による反応であることがわかりました。
口コミでは、いまだに鶏肉の焼き具合がわからないという人が多く見られます。
なので鶏肉の場合は、不安であれば再加熱することをおすすめします。
あとは、今回の記事を参考にして判断していただければ、と思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございました!