3月16日(土)「薬屋のひとりごと」の23話「鳳仙花と片喰」が公開されました。
猫猫の母親である鳳仙(フォンシェン)や父親である羅漢(ラカン)などの出会いや別れがわかりましたね。
指切りの意味や、鳳仙が羅漢に身請けされた理由は一体何だったのでしょうか?
最終回目前の23話をまとめたうえで、最後はどうなったのか?
「薬屋のひとりごとで指切りの呪いの意味とは?23話をネタバレ解説!」
薬屋のひとりごとで指切りの呪いの意味とは?
猫猫の父親、羅漢(らかん)の自室の置かれていた2本の指の意味は
と言われているものだそうです。
日本では一般的に「ゆびきりげんまん」と言われているものと同じ意味だそうです。
指切りの由来
指切りは約束を守らせる風習という形で現在まで残っています。
「指切拳万」(ゆびきりげんまん)や「針千本飲ます」と指切りの後の約束をします。
これらは、拳骨で一万回殴る,縫い針千本飲ませるなどの意味だそうです。
指切りは,元来遊女が客に心中立てとして小指の第1関節を切って渡すことが由来です。
博徒をする際の忠誠や相手に対して謝罪を表す指詰めもこの風習に由来するとされています。
さらに、血判状での拇印も約束や契約の成立を意味しているのです。
契りや小切手などの金融用語にも同様の表現がみられます。
指切りの習慣
中国で成立し,日本などアジア各地に伝播したとされています。
法に違反した者が指切りをして責任を取る事例は,既に中世社会にみられました。
パプア・ニューギニアでは,親族に死者が出るごとに女性が指を切る風習がみられました。
日本でのゆびきりの習慣
平安時代は主に罪人に対し腕を切り落とす断手刑をが多かったそうです。
対して指を切り落とす指切りは鎌倉時代初期は味方を殺した者が受けていたそうです。
この指切り罰は江戸時代初期まで盗人やキリスト教徒などに執行されていました。
江戸時代に入ると指切りの法はないですが、私刑として「指詰め」の形で存続したそうです。
羅漢(ラカン)と鳳仙(フォンシェン)とは?
23話では、猫猫の母親の名前が『鳳仙(フォンシェン)』であるということがわかりました。
最初に『羅漢(ラカン)』と『鳳仙(フォンシェン)』についておさらいをしていきます。
羅漢(ラカン)
・名家「漢」の生まれ フルネームは「漢羅漢(カン ラカン)」
・『父』『母』『義母弟』がいる
・『羅門(ルォメン)』は叔父
・生まれつき人間の顔の区別がつかない
父親には愛人がいたということなので『義母弟』は愛人の子供になるでしょう。
もしかしたら父親は『母親』と別れて愛人を後妻にしたのかもしれませんね。
猫猫の育ての親である『羅門(ルォメン)』が羅漢の叔父にあたるとは驚きました。
鳳仙(フォンシェン)
・妓楼で生まれた
・幼い頃から花街で育った
・頭が良く囲碁や将棋が得意
・生んだ女はいる
容姿が淡麗ということもあり、名家の娘だと思っていましたが、生粋の妓女みたいです。
二人はどのように出会って、離れたのか?
鳳仙と羅漢の出会い
羅漢は同僚の付き合いでよく妓楼に行っていましたが、楽しむことは出来ませんでした。
踊りや音楽に興味が持てず、酒も下戸のため飲めない体質という理由がありました。
羅漢は生まれつき「人の顔を判別できない」という症状があります。
男女の性別も認識できないため妓女が着飾っていても、全員同じように見えるのです。
それが原因で名家に生まれながらも、親から期待されずに育ちました。
放任され、自由に碁や象棋ばかりしていた羅漢に、対して羅門から助言がありました。
助言のおかげで身近な人を特定の象棋の駒で覚えていました。
鳳仙と羅漢が出会ったのは、緑青館で囲碁の勝負をした時でした。
勝負の結果
羅漢は囲碁や将棋が得意であったため、軍部では負けなしでした。
鳳仙と囲碁で勝負する時も「所詮は井の中の蛙だ」と侮りっていました。
しかし、結果は鳳仙の圧勝で終わりました。
羅漢は圧倒的に負けたことに対して、清々しさを覚え腹を抱えて笑いました。
この時に羅漢は、鳳仙の顔を初めて認識することができたのです。
対して鳳仙は、羅漢が油断していたことに対して不満を持っていました。
このことがきっかけで、二人は何年も囲碁と将棋をする仲になりました。
鳳仙と羅漢が離れてしまった理由
鳳仙は一部から人気を高まり、妓女としての値段もどんどん上昇していきました。
異母兄弟に一家の後継を奪われた羅漢には到底出すことができない金額でした。
お互いに好意を持っていたのに素直になれず好意を伝えられずにいました。
ある日、鳳仙の方から賭け碁を持ち掛けます。
条件は「勝ったら好きなものを与える」という内容でした。
しかし、勝敗がつかない状態で二人はそのまま一夜を共にして鳳仙は猫猫を妊娠しました。
妊娠することで妓女の価値が大幅に下がるため、羅漢に身請けしてもらうようにしました。
この時、羅漢は叔父である羅門の失脚の影響で、3年間都に戻ることができませんでした。
このせいで、鳳仙と羅漢は離れ離れになってしまったのです。
鳳仙が梅毒に感染した理由
妓女としての価値が無くなった
鳳仙は妊娠・出産したことで妓女としての価値が無くなりました。
そのせいで、身請け話が破談となったせいで信用をなくし失墜しました。
価値の無くなった妓女は己の身を売ることしか収入を得る手段はありません。
花街では性病持ちの男が多かったので、梅毒持ちの人間もいたでしょう。
そんな状況で性病持ちの男性と性行為をして、鳳仙は梅毒に感染したと考えられます。
娘の猫猫には先天梅毒が見られないので出産後に梅毒になったのでしょう。
早期発見できれば梅毒を治療できた
劇中では早期発見できれば梅毒を治療できるとされていたのです。
鳳仙にもそのチャンスがあったはずでした。
羅門が戻った際に症状を伝えていれば治療ができたことでしょう。
客の目が届かない部屋に閉じ込められ、以来ずっと病床に臥せることになったのです。
失墜した鳳仙は適切な治療を受けることができない状態だったのです。
そんな状況が重なり症状が進行し続けた身体は確実に梅毒が蝕んでいきました。
梅毒のせいで知性を失い猫猫が17歳になる頃には廃人同然となりました。
鳳仙は羅漢に身請けされた?その後鳳仙は死亡?
17年ぶりに再会
猫猫の計画により、羅漢に対し緑青館の妓女1人を身請けすることを成功させました。
梅梅(メイメイ)の手引きにより鳳仙のいる部屋に飛び込むことに成功。
二人は17年ぶりに再会を果たすことになります。
鳳仙はすでに梅毒の末期症状を起こしており身体も知性もボロボロの状態でした。
何が何でも手に入れたかった存在
羅漢はそれでも鳳仙を身請けすることを涙を流しながら宣言したのです。
羅漢にとって鳳仙は、梅毒に侵されていても誰よりも美しい女性なのです。
その後、羅漢は鳳仙を身請けし正妻として迎え入れることができました。
鳳仙と羅漢は以前のように囲碁を打ち、穏やかに過ごします。
羅漢は鳳仙と碁を打てたことが嬉しかったのか棋譜を本にして出版・販売するほどでした。
サンデーGX版薬屋のひとりごと 今月も面白かった。羅漢オンステージの感がありますが、照れる狐目中年誰得?でも良い小説の捕捉になりました。お口直しに美しい阿多さまを。壬氏様に変装中。 pic.twitter.com/fNJUGTejOU
— ふうい (@strange_taste) September 17, 2022
その翌年の春、鳳仙は亡くなりますが、お互い最期に愛する人と幸せな生活を送れたことでしょう。
まとめ
二人は、困難を乗り越え非常に長い時間をかけてようやく結ばれました。
もし二人がすれ違っていたら、どんな人生を送っていたのでしょうか。
恐らく主人公の猫猫はおそらく後宮にはいなかったでしょう。
今回は
「薬屋のひとりごとで指切りの呪いの意味とは?23話をネタバレ解説!」
を紹介しました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!