皆さんは、ウォーターマークをご存じですか?
最近、多くの企業が導入しているようですね。
AI学習対策としても注目されているウォーターマークですが、本当に意味があるのか気になりますよね。
また、意味があったとしても、どの程度効果があるのか疑問に思っている方も多いと思います。
そこで、今回は「ウォーターマークでAI学習対策への効果とは?禁止や阻害をしても意味ない?」と題して、ウォーターマークについて解説していこうと思います!
ウォーターマークって何?
ウォーターマークとは、画像に重ね合わせるロゴやテキストのことです。
引用元;Appliv
ウォーターマークとは、上の写真のように、写真に入っている薄い文字やロゴのことです。
また、ウォーターマークには、文字やロゴのように目に見えるものだけでなく、コンテンツのデータそのものに埋め込まれている場合もあります。
ウォーターマークを入れる目的は?
ウォーターマークを入れる目的は主に3つあります。
- 著作権の保護
- ブランドイメージをつける
- AI学習対策
順番に解説していきます。
1著作権の保護
画像などにウォーターマークを入れていると、それが誰のものなのか、すぐに見分けることができます。
そのため、ウォーターマークは、無断転載や盗用を防ぐことができます。
2ブランドイメージをつける
先ほど紹介したように、ロゴなどを入れることで、それが誰のものなのか見分けることができます。
企業はもちろん、個人活動をしている人の作品にウォーターマークを付けることで、認知してもらいやすくなります。
3AI学習対策
ウォーターマークで今、一番注目を集めている効果がAI学習対策ともいえるでしょう。
画像にロゴや文字が入っているため、AIの学習精度を下げることができます。
ただし、AIの学習対策については、本当に効果があるのか、疑問視されています。
そこで、次からは、ウォーターマークは本当にAI対策に有効なのか、を検証していこうと思います!
ウォーターマークはAI学習対策への効果はある?阻害することができるのか?
先ほど紹介した通り、ウォーターマークはAI学習対策への効果があると言われています。
引用元;Yahoo!知恵袋
中には、この質問者のようにAI学習対策の効果があるのか疑問に思っている人もいます。
結論から言えば、ウォーターマークはAI学習対策にはあまり意味がありません。
理由は大きく2つです。
- 簡単に除去されてしまう
- ウォーターマークの大きさや彩度によっては効果がない
それでは、詳しく説明していきます。
1簡単に除去されてしまう
1つめは、ウォーターマークは簡単に除去されてしまうからです。
ネットで「ウォーターマーク 消し方」と調べると、ウォーターマークを削除できるサイトが多くあることがわかりました。
ウォーターマークを消したうえで、AIに学習させることができることを考えると、あまりウォーターマークに意味があるとは思えませんよね。
また、それらのサイトの中には、AIが使用されているものもあります。
AIの学習対策のウォーターマークがAIに削除されることを考えると、AI学習対策に効果があるとは思えませんよね。
2ウォーターマークの大きさや彩度によっては効果がない
2つめはウォーターマークの大きさや彩度によっては、効果がないということです。
ウォーターマークには、ロゴや文字の大きさや彩度によっては、AIの学習を阻害できません。
調べたところによると、ウォーターマークを画像いっぱいに、かつ彩度をほぼ100%にしないと、AI学習を阻害できないようです。
ウォーターマークには確かに、自分の作品だとすぐにわかってもらえる、という利点もあります。
しかし、自身が作成したイラストなどにウォーターマークがデカデカと書かれていては、作品の良さが損なわれてしまいますよね。
紹介してきたように、ウォーターマークはAI学習を阻害するような効果は薄いようです。
ウォーターマークの消去は違法?禁止しても意味がない?
では、ウォーターマークを消去するのは違法ではないのでしょうか?
結論を言うと、ウォーターマークを消去するのは違法ではありません!
中には、ウォーターマークに「AI学習禁止」と表記されているものもありますが、これにはあまり意味がありません。
ただし、ウォーターマークを付ける目的のひとつに”著作権の保護”というものがあります。
著作権を保護するために、動き出している会社もあります。
【お知らせ】15日のX規約変更に伴う今後の画像投稿につきまして、現時点での幻冬舎コミックスの方針をお知らせさせていただきます。 pic.twitter.com/Rs6ztUbHC3
— 幻冬舎コミックス公式 (@gentosha_comics) November 13, 2024
現在、生成AIについて問題になっている中で、今後新しい法律ができる可能性はありますので、今後の動向に注目ですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「ウォーターマークでAI学習対策への効果とは?禁止や阻害をしても意味ない?」を検証してきました。
ウォーターマークには重要な目的もありますが、AI学習対策は見込めませんでした。
今後、AIはさらに進化していくので、対策は必要ですね。
創作活動などの際にウォーターマークを使用される際は、ぜひ参考にしてみてください!