皆さんは、現在、SMCIが上場廃止になるかもしれない、という噂をご存じですか?
決算報告を前にこのようなニュースが出るのは、少し心配ですよね。
この噂本当なのか、株価の動向はどうなるのか、気になる方も多いと思います。
そこで、今回は「SMCIが上場廃止は本当?株価急落や将来性や今後はどうなる?(スーパーマイクロコンピューター)」を検証していこうと思います!
SMCIの上場廃止は本当?
結論から言えば、SMCIは上場廃止の危機に直面しています。
SMCIはスーパーマイクロコンピューターの株式です。
スーパーマイクロコンピューターはアメリカのコンピューターシステムメーカーです。
2007年3月に株式を上場したスーパーマイクロコンピューターですが、現在会計問題が起こり、上場廃止の危機に陥っています。
そこで、次はなぜ上場廃止の危機に陥っているのか、解説していこうと思います。
SMCIはなぜ上場廃止に?
SMCIが上場廃止になっている理由は、財務報告書の提出が遅延しているからです。
経緯としては
- 会計年度の年次報告書の提出遅延
- 四半期報告書の提出遅延
- 監査法人の辞任
順番に詳しく説明していきます。
1会計年度の年次報告書の提出遅延
年次末報告書とは、企業が年度末に株主や金融機関などに配布する冊子のことです。
そこには、経営戦略、財務状況・将来のビジョンが書かれています。
これは、株式投資において、重要な情報源になります。
SMCIは6月30日を締め日とする年次報告書の提出を延期することを発表しました。
また、これに関して、ナスダック(アメリカの株式市場のひとつ)から警告を受けています。
2四半期報告書の提出遅延
さらに、2024年11月14日、本来2024年9月30日までに提出していなければならない四半期報告書の提出を遅延することを発表しました。
理由はスーパーマイクロコンピューターの財務報告に関する内部の統制の評価をするためにさらに時間が必要だったため、としています。
これらは財務の正確性と信頼性を確保するために必要なことではあります。
しかし、年次報告書に続き、四半期報告書の提出遅延は、上場廃止の危機を高めることに繋がっています。
3監査法人の辞任
10月下旬に、アーンスト・アンド・ヤング(NY)がSMCIの監査法人を辞任しました。
監査法人とは、財政上の書類の監査又は証明を組織的に行う法人のことです。
また、EYはSMCIの経営陣と監査委員会を信頼できなくなったと述べています。
他にも、経営陣が作成した財務諸表に対して不信感を抱いているような発言もありました。
監査法人の辞任は会社の財務健全性に対して不信感を抱くのに十分な要素になります。
実際、スーパーマイクロコンピューターは、空売り投資会社の報告書に関する問題など、8月以降、多くの問題が起こっています。
以上の主に3つの理由から、SMCIは上場廃止の危機に追い込まれています。
SMCIの株価急落?
多くの問題が起こっているSMCI。
実際、株価は急落しています。
引用元;Yahoo!ファイナンス
見てわかる通り、6月から株価が急落していますよね。
引用元;Yahoo!ファイナンス
また、過去52週の最高値と最安値の差は約105あり、一連の問題の影響の大きさが見られますよね。
SMCIの上場は維持できる?将来性や今後を検証!
そんな問題の多いSMCIは上場を維持できるのでしょうか?
結論から言えば、SMCIが上場を維持できるのはかなり難しいでしょう。
理由は2つあります。
- ナスダックへの上場用件を満たすための計画の提出
- 財務健全性への不安
詳しく紹介していきます。
1ナスダックへの上場用件を満たすための計画の提出
SMCIが上場を維持するために必須なことはナスダックへ計画を提出することです。
SMCIは前年度の年次報告書の提出をするための計画を11月16日までにナスダックに提出する必要があります。
この計画が承認されれば、SMCIは上場を維持することができます。
しかし、現在、財政状況などについて多くの問題を抱えているSMCIの計画をナスダックが承認するのかは疑問が残るでしょう。
また、そもそもSMCIが期限を守れるかどうかについても疑問の声が多く上がっています。
もし、SMCIが期限を守れなければ、SMCIの上場廃止はほぼ確定するでしょう。
2財務健全性への不安
2つめの理由は財務健全性への不安です。
先ほど紹介した通り、SMCIの監査法人のEYが辞任しました。
SMCIは現在、新しい監査法人の選定をしていますが、それが終わるのには、時間が必要です。
また、たとえ新しい監査法人が選定されたとしても、SMCIの2023年度の財務諸表の再審査が必要となります。
そのため、2024年度の第1四半期の四半期報告書を提出することができないかもしれないんです。
三度目の報告書の遅延は、いくら計画が通ったとしても、認められる可能性は少ないでしょう。
そのため、現在の課題が解決したとしても、新たな問題に直面し、結果的にまた同じ問題に直面する可能性が高いんです。
以上の2つの理由から、SMCIの上場維持はかなり難しいと考えられるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「SMCIが上場廃止は本当?株価急落や将来性や今後はどうなる?(スーパーマイクロコンピューター)」ということで、SMCIについて色々検証してきました。
まだまだどうなるのか分からないSMCIの上場廃止問題。
今後の動向に注目ですね。
少しでも皆さんの参考になればうれしいです。